沖縄県系イゲ氏がハワイ州知事就任 シーサーで歓迎


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 【ロサンゼルス共同】米中間選挙のハワイ州知事選で勝利した日系3世のデービッド・イゲ氏(57)は1日(日本時間2日)、ホノルル市の州庁で知事就任式に臨み、就任宣誓した。

 ハワイで日系人が州知事に就いたのは、1974年から86年まで3期務めたジョージ・アリヨシ氏(88)以来2人目。
 イゲ氏はスピーチで「日本から渡った祖父母は『子どものために』と苦難にも耐えた。私がここに立てるのも両親や祖父母の犠牲があったから。彼らに『おかげさまで』と伝えたい」と日本語を交えて話した。また、福祉や公教育、農業分野での充実を図るとの抱負を述べた。
 イゲ氏の父方の祖父母は沖縄県出身。イゲ氏はハワイ大で電気工学などを学んだ後、技師として企業に勤務。80年代半ばに政治の世界に入り、州下院議員や州上院議員を務めた。
 就任式後、ハワイの沖縄県関係者が知事室前で、シーサーの獅子舞などでイゲ氏を迎える演出もあった。
(共同通信)

1日、ハワイ州ホノルル市の州庁で就任後に記者会見するイゲ新知事(AP=共同)
ハワイ州知事就任式後、沖縄県関係者によるシーサーの獅子舞で迎えられるイゲ氏夫妻(中央)=1日、ホノルル(共同)