愛知県警が車に無断でGPS 名古屋の男性が提訴


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 愛知県警に衛星利用測位システム(GPS)端末を無断で車に取り付けられ、行動を監視され精神的苦痛を受けたとして、名古屋市の男性が県に143万円の損害賠償を求め名古屋地裁に提訴していたことが19日、分かった。10月29日付。
 原告代理人によると、GPSを使った捜査に対し、損害賠償を求めた訴訟は全国初とみられる。
 捜査関係者によると、男性は窃盗事件で捜査対象だった。刑事訴訟法にはGPSに関する規定がなく、捜査で使う場合にも裁判所の令状は必要ないという。一方、原告代理人は「GPSによる監視は人権侵害の危険が大きく、令状なしでは許容できない」としている。
(共同通信)