「鉄軌道」県民前向き 県民意見、「導入」多数占める


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 県の謝花喜一郎企画部長は19日の県議会公共交通ネットワーク特別委員会で、沖縄本島への鉄軌道導入について県民の意見を聞くパブリック・インボルブメント(PI)に3112人から意見が寄せられたと報告した。「沖縄の経済や観光振興のため実現してほしい」など導入に前向きな意見が多数を占めたという。

 県は導入に向けた計画案策定の有識者委員会の第2回会合を来年1月に開き、検討方法を決定する。
 PIは11月の1カ月間実施した。「渋滞緩和が期待される」など導入に期待する意見が寄せられた。導入を前提に「運賃を安くしてほしい」との声があった一方、「採算性のある計画にしてほしい」との注文もあったという。
 謝花企画部長は敷設実現を目指す県の立場を示した上で、県民の合意形成を図るために「ゼロベースで議論する」と強調した。
 ルートについても「ある意味白紙だ。市町村の意見もよく聞いた上で最終的に決まる」との方針を示した。