袴田巌さんに反権力人権賞 死刑判決「間違っていた」


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発表会でピースサインを見せる袴田巌さん(中央)。右は姉の秀子さん=20日午後、東京都千代田区

 死刑が確定したものの再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)が、権力と闘い人権擁護に尽くした人や団体に贈られる第26回多田謡子反権力人権賞を受賞し、東京都千代田区で20日開かれた発表会で、裁判の経緯に触れ「(死刑判決は)全部間違っていた」とあいさつした。

 体調は良く、散歩や趣味の将棋を続けているといい、受賞の際にはピースサインも見せた。姉の秀子さん(81)も同席し「来年は無罪になることを願っている」と笑顔を見せた。
 多田謡子反権力人権賞は、数多くの反弾圧活動や人権擁護活動に関わった弁護士の故・多田謡子さんの功績を記念し89年に開始した。
(共同通信)