「法科大学院で実務を」 出身者、魅力をPR


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 志願者が減少している法科大学院について、大学生らに魅力をアピールする説明会が20日、琉球大で開かれた。法科大学院協会が主催する「今、なぜロースクールで学ぶのか☆列島横断リレー☆法科大学院がわかる会」の九州会場で、琉球大のほかに九州大、熊本大、鹿児島大の4会場を遠隔講義システムでつないで行った。

法科大学院出身の裁判官、検察官、弁護士らが魅力や利点をPRした。
 福岡家地裁小倉支部の林田敏幸判事補は、法律の実務では判例が非常に重要になると指摘。「ロースクールでは判例について、どうしてこうなったのか、どこまで射程が及ぶのかなどを学ぶ」と話した。琉球大法科大学院出身の當眞正姫(まさひめ)弁護士は「社会人や理系出身者など多様な背景を持った学生や、指導してくれた先生とのつながりができたことも大きかった」と話した。行政オンブズマンや企業法務の担当者は「仮に司法試験に合格しなくても、法科大学院修了生ということで選択肢が増える」と指摘した。