宮沢和史さん三線作りに挑戦 体験観光商品化モニターツアー


社会
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渡慶次道政理事長(左)の指導で三線を作る宮沢和史さん=19日、那覇市安里の県三線製作事業協同組合店舗

 三線作り体験の観光商品化を目指すモニターツアーが19日、那覇市の県三線製作事業協同組合店舗で始まった。県の沖縄感動体験プログラム実証事業の一環。同組合と富士ツーリスト(那覇市)が連携して実施している。

17日に解散したバンド「THE BOOM(ザ・ブーム)」の宮沢和史さん、県文化振興会の平田大一理事長ら8人が参加している。21日までの3日間で三線のさおを作る。
 宮沢さんは三線の材料となる黒木を植える「くるちの杜100年プロジェクト」にも関わっている。三線作りは今回が初めて。「1本の三線ができるまでこれほど労力と時間がかかっていると実感した。今後、三線を弾く気持ちが変わると思う。作る人、音楽家、聞く人が一緒に三線と音楽を大切にしようという新たな交流だ」と話した。
 同組合の渡慶次道政理事長は「伝統工芸品である三線の県外、海外普及につながるといい」と期待した。