元ローマ法王の狙撃犯が墓参 現法王との面会は実現せず


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27日、バチカンのサンピエトロ大聖堂の前に立つアリ・アジャ元受刑者のビデオ画像(AP=共同)

 【ローマ共同】1981年に当時のローマ法王、故ヨハネ・パウロ2世を狙撃した暗殺未遂犯のトルコ人、アリ・アジャ元受刑者が27日、バチカンのサンピエトロ大聖堂を訪問し、ヨハネ・パウロ2世の墓に献花した。現法王フランシスコとの面会も求めたが、バチカン側は許可しなかった。イタリアのメディアが報じた。
 アジャ氏は81年5月にバチカンのサンピエトロ広場でヨハネ・パウロ2世を銃撃し、重傷を負わせた。出所後、墓参を望んでいたが、事件以降バチカンを訪れたのは初めてという。
 アジャ氏は、2000年に恩赦を受けてトルコに移送され、別の罪で服役後、10年1月に出所した。
(共同通信)