ドイツ総領事「戦争回避願う」 宜野座で基地現状語る


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米軍基地の現状などについて話を聞くカールステン総領事(中央)=28日、宜野座村役場

 【宜野座】ドイツ連邦共和国総領事館のインゴ・カールステン総領事が28日、宜野座村に當眞淳村長を訪ね、米軍基地をめぐる現状や同村の産業などについて話し合った。カールステン総領事は27、28の両日、宜野座村文化センターがらまんホールであった、息子を戦争で亡くしたドイツの彫刻家をめぐる舞台「第1次世界大戦犠牲者へのレクイエム『コラージュ』」を観覧するため、初めて同村を訪れた。

 総領事は、県内の米軍基地や知事選挙の結果に興味を示した。當眞村長は、同村の歳入の約25%を軍用地を占めるが、米軍普天間飛行場の移設には多くの村民が反対していることなどを説明した。
 総領事は「ドイツ政府も沖縄の政治、経済の発展には関心がある」と述べた。戦後世代の當眞村長が舞台公演について「戦争の恐ろしさを確認する意味で良かった」と述べると、総領事は「今日の催しはその認識を強める」と賛同した。
 面談後、総領事は取材に対して「戦争は一番の脅威」として第1次世界大戦からのドイツの歴史について触れ、「戦争を回避することを願っている。これは私のメッセージ」と語った。
英文へ→Consul general of Germany Karsten visits Ginoza to see “Never War Again”