台湾前総統、6年ぶり仮釈放 地方選惨敗で政権軟化


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台湾の陳水扁前総統

 【台北共同】収賄罪などで服役していた台湾野党、民主進歩党(民進党)の陳水扁前総統(63)は5日、「病気治療のため」として、収監先の中部台中市の刑務所付属病院から仮釈放された。南部高雄市の自宅で療養する。陳氏が当局の拘束を解かれるのは国民党への政権交代後の2008年11月に逮捕されて以来、約6年ぶり。

 国民党の馬英九政権はこれまで陳氏の仮釈放に後ろ向きだったが、昨年11月の統一地方選での同党惨敗を受け、与野党協調などに向けて態度を軟化。病状が悪化した陳氏の仮釈放を認めても、政治的影響は限定的との判断もあったとみられる。
(共同通信)