14年刑法犯 復帰後最少9879件 防犯運動が影響


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 2014年の県内の刑法犯認知件数(暫定値)が9879件で、1972年の本土復帰以来最少だったことが8日、県警のまとめで分かった。認知件数が1万件を切るのは73年の9882件以来で復帰後2度目。

県警は「犯罪発生の抑止を目的として04年に始まったちゅらさん運動を背景とした県民の防犯ボランティア活動の活性化が要因にある」と分析する。14年内の摘発件数は4356件(前年比175件減)で、摘発人員は3410人(前年比238人減)だった。
 県警によると14年の刑法犯認知件数の内訳は窃盗犯が7160件(前年比675件減)で全体の約7割を占めた。次いで粗暴犯が868件(前年比62件減)、知能犯が434件(増減なし)だった。73年の内訳は窃盗犯が7389件で同じく全体の7割を占め、次いで粗暴犯が1381件、住居侵入や器物損壊などその他が441件で続き、知能犯は334件だった。犯罪種別内訳の比率は41年が経過しても大きな変化がないことが見て取れる。
 県警安全なまちづくり推進室は「窃盗犯の発生を抑えれば刑法犯認知件数がより減少し、“安全な沖縄”につながる。そのためには県民の皆さんの力が必要だ」と話し、施錠の徹底など県民一人一人の積極的な防犯活動を呼び掛けた。