米F16、嘉手納暫定配備は春まで きょうにも飛来


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米中西部ウィスコンシン州兵空軍のF16戦闘機部隊は8日、米空軍嘉手納基地への同機12機と兵員250人の暫定配備について、配備期間はことし春までとする計画を示した。発表によると、部隊は9日に現地を出発し、日本時間の10日にも嘉手納に到着する見通しだ。

 同部隊は「米太平洋軍は2004年から米国の空軍力を定期的・統合的にこの地域へ投入している」と説明し、今後も嘉手納基地を含む太平洋地域の空軍基地に定期的に飛来する可能性を示唆した。
 嘉手納基地周辺の自治体が日米両政府に外来機の飛来禁止を求めている中、数カ月にわたる配備は政府が繰り返す「負担軽減」の動きに逆行しそうだ。嘉手納町、沖縄市、北谷町でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)はF16の暫定配備は「容認できない」として抗議する考えだ。
 米国の州兵部隊は一義的に自国防衛や災害対応などを任務としている。