遺影抱え会見、教習所訴訟 「未来の防災の布石に」


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 東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県山元町の常磐山元自動車学校の教習生25人の遺族が13日午後、記者会見し、仙台地裁判決が教習所側に計約19億1千万円の損害賠償を命じたことを評価し「未来の防災対策の布石にしてほしい」と望みを口にした。

 弁護団と原告計約40人が遺影を手に記者会見に臨んだ。長男公紀さん=当時(18)=を亡くした佐野美智子さん(54)は3年以上に及ぶ訴訟を振り返り「つらくて長くて苦しい日々だった。未来の防災対策の布石になるように望んでいる」と涙を流した。
(共同通信)