岡山大病院、肺移植に成功 脳死女児から提供


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
肺移植を受けた女児の手術前後のレントゲン写真を示し、記者会見する岡山大病院の大藤剛宏准教授=14日午後、岡山市

 岡山大病院は14日、大阪大病院(大阪府吹田市)で脳死と判定された6歳未満の女児から摘出された肺を関東地方の特発性間質性肺炎の女児(8)に移植する手術に成功したと発表した。移植を受けた女児は順調にいけば1~2カ月後に退院できるという。

 岡山大病院で執刀した大藤剛宏准教授によると、肺移植を受けた女児は生まれてからのほとんどを人工呼吸器をつけて生活。大藤准教授が手術前に「これからお友達(臓器を提供した女児)の分まで元気になって生きていこうね」と声を掛けると、女児は「うん」とうなずいたという。
(共同通信)