「暴挙許さないぞ」 高江でヘリ着陸帯移設阻止へ緊急集会


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ヘリコプター着陸帯建設阻止を目指し拳を上げる参加者ら=19日、東村高江

 【東】東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場で進むヘリコプター着陸帯移設計画に反対する「ヘリパッドいらない住民の会」は19日、同訓練場の新着陸帯建設予定地N1ゲート前で、緊急集会を開いた。村内外から約520人が参加。

沖縄防衛局による抗議住民排除に向けた手続きが進められているとされる中、参加者は「暴挙を許さないぞ」「立ち入り禁止にするのはもっての外。全部返してもらおう」と怒りの声を上げた。
 集会には住民の会や現地行動連絡会など支援団体から多数参加。沖縄「建白書」を実現し未来を拓く島ぐるみ会議もバスで乗り付け、住民排除が予定される路側帯などN1ゲート周辺を埋め尽くした。
 住民の会の伊佐真次さん(52)は「これだけたくさんの人が集まれば工事は止められる。辺野古も大変だが、高江にも関心を持ってほしい」と支援を求めた。
 着陸帯移設は、同訓練場の一部返還地域から残余部分に6カ所を移設する計画。そのうち2カ所が昨年7月末までに完成。年度内に着工が予定されているN1ゲート前の県道70号沿い路側帯が現在、日米共同使用から米軍専用に戻す手続きが進んでいると報じられていることから、支援の輪を広げようと企画された。
 集会最後にはガンバロー三唱し、参加者は建設反対の決意を新たにした。