工事用車両が次々シュワブ内へ 辺野古新基地建設


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機動隊が車の往来を一時封鎖した国道を通り、キャンプ・シュワブのゲートから基地内に入る工事車両=21日午前8時50分、名護市辺野古

  【辺野古問題取材班】普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、トレーラーや大型トラックなど工事用車両数台が21日午前8時50分、キャンプ・シュワブのゲートから次々と基地内に入った。ゲート前では県警機動隊が一時道路を封鎖し、抗議する住民らの反対行動を阻止して車両を基地内に入れた。海上では午前9時ごろから作業が始まっている。

 工事用車両のゲートは数日前から県警が鉄柵を設置していたが、8時50分ごろに鉄柵の封鎖が一時解かれ、基地内から出てきた機動隊数十人が国道に横一列に並んで人や車の往来を一時封鎖した。直後に国道329号を北側から走行してきた大型トラックやトレーラーなど数台を基地内に入れた。
 ゲート前で抗議活動をしていた市民からは「警察も防衛局を手伝うのか」「恥を知れ」などの怒号が飛び交い、一時騒然とした。午前11時現在、基地建設に反対する住民らは工事用車両が入ったゲート前で横断幕を広げたり、鉄柵を移動させるなどして、断続的に機動隊とのもみ合いが続いている。
 海上では午前10時30分現在、前日までに瀬嵩方面まで設置された油防止膜(オイルフェンス)に新たな油防止膜を連結させて作業船で引っ張り、湾内を広く囲むように広げている。
 海上保安庁のボート数艇が作業船を囲み、市民らの抗議船や報道船を近づけないようにしている。カヌーに乗った市民らは大浦湾内で抗議している。【琉球新報電子版】