20年前の化石、実は新種のカメ 福岡・宮若市で発掘


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北九州市立自然史・歴史博物館で収蔵され、新種と判明したカメの甲羅の化石(福井県立恐竜博物館提供)

 福井県立恐竜博物館(同県勝山市)は22日、約20年前に福岡県宮若市にある白亜紀前期(約1億2千万年前)の地層から発見されたカメの甲羅の化石が、これまで未発見の新種のものだったと発表した。

 同博物館の薗田哲平主事(古脊椎動物学)と北九州市立自然史・歴史博物館の共同研究で判明した。発見された宮若市の千石峡にちなみ「アドクス・センゴクエンシス」と名付けた。
 恐竜博物館によると、新種と判明した化石は、1994年に北九州市教育委員会の調査で発掘された7点。スッポンの仲間に分類され、3400万年前に絶滅したアドクス属のもので同じ個体の甲羅の一部とみられる。
(共同通信)