元大学教授「現地で難民支援を」 身代金に代えて


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日本外国特派員協会で記者会見する元同志社大教授の中田考さん=22日、東京・有楽町

 過激派「イスラム国」とみられるグループによる2邦人殺害予告について、イスラム学者で元同志社大教授の中田考さん(54)が22日、東京都内で記者会見し、解放交渉で身代金を払うのではなく、赤新月社(イスラム圏の赤十字)を通じ、イスラム国の支配地域に同額で食料や医薬品提供などの難民支援をすることが「(日本とイスラム国)どちらも受け入れられるぎりぎりの選択だ」と強調した。

 中田さんはまた、「自分はイスラム国側と連絡が取れる。救出に向けて尽力したい」と述べ、イスラム国側に向け「72時間で人質に何かをするのはやめてほしい」と訴えた。
(共同通信)