犬猫殺処分数が2割減 動物愛護法改正の効果か


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 2013年度に全国の自治体が引き取った犬猫は約17万6千匹で、うち約12万8千匹が殺処分されたことが22日、環境省の集計で分かった。殺処分数は統計を取り始めた1974年度以降最少で、12年度(約16万1千匹)より2割減った。13年9月に施行された改正動物愛護法は、自治体が業者などから犬猫の引き取りを求められても拒否できると明記している。殺処分数の減少について、環境省は「法改正の効果が大きかったのでは」と分析している。

 環境省によると、13年度に全国の自治体が引き取った犬猫は17万6084匹で、12年度より3万3304匹減少した。
 飼い主に返還されたり譲渡されたりしたのは、12年度に引き取られた犬猫も含め4万8407匹に上った。
 一方で、業者からの引き取りを厳しく規制した改正法が施行されて以降、山中に犬などがまとめて放置されるケースが相次いだ。こうした犬猫は全国で少なくとも約220匹に上っている。
 環境省は、23年度までに犬猫の引き取り数を年間10万匹まで減らすことを目標としている。
(共同通信)