下仮屋さんエッセー入選 こども未来賞、育児の喜びつづる


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エッセーコンテストで入選し、喜びの表情を見せる下仮屋郁代さん(前列左)。前列右は次女の友那さん、(後列左から)夫の賢太郎さん、長女の希帆さん=23日、那覇市内

 子育てで印象に残る出来事や喜びなどをつづったエッセーコンテスト「第18回こども未来賞」(主催・こども未来財団、読売新聞社)の受賞者が26日付で発表され、県内から下仮屋郁代さん(40)=那覇市=の「ポケットにお日さま」が入選に選ばれた。県内から入選以上の受賞者が出るのは初めて。下仮屋さんは「まさか入選するとは」と驚きの表情を見せた。

 「ポケット-」では、2年前、次女の友那さん(7)が下仮屋さんとつないでいた手をポケットに入れ、母親と触れた手のぬくもりを大切にしていた様子をつづった。その様子は幼稚園の副園長から聞いたといい、「記憶に強烈に残っていた。誰かに伝えたいというより、自分の子育ての記録として残したかった」と話す。
 子育てに毎日忙しいという下仮屋さんは「手を見て心を落ち着けたり、当時のことを思い出したりするようになった」と話す。友那さんは「今でもお母さんの手は温かいよ」と手を握りしめる。
 下仮屋さんは、2月6日に東京都で行われる表彰式に出席する。