年金、15年度は実質目減り 給付抑制初実施で伸び0・9%


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 厚生労働省は30日、2015年度の年金額を原則0・9%引き上げると発表した。年金は従来、物価や賃金の伸びに合わせて改定してきたが、年金額の伸びを物価や賃金より抑える「マクロ経済スライド」を初めて実施するため、微増にとどまった。増額分は物価上昇分に及ばないため、実質的な年金の価値は目減りする。
 自営業者らが加入する国民年金(月額)を満額の6万4400円受給している人は、608円増の6万5008円。67歳以下の夫婦で厚生年金(同)を21万9066円受給しているケースでは2441円増え、22万1507円になる。4月分(6月受け取り分)から実施する。
(共同通信)