「北京は居住に適さない」 市長自ら認め波紋


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深刻な大気汚染に見舞われた北京市で、マスクを着け外出する人=26日(共同)

 【北京共同】深刻な大気汚染や交通渋滞に苦しむ中国の首都、北京市の王安順市長が「今の北京は確かに居住に適した街でない」と発言、波紋を広げている。

 このほど開かれた北京市人民代表大会(市議会)で市長は経済発展に伴い「少なくない矛盾が存在する」と指摘、市民に不満の強い大気汚染や交通渋滞の解消に「長期間の苦しい努力が必要」と認めた。また、人口の抑制が「第一の大きな問題」としつつ「難易度が高い」と述べ、即効策がない現状も指摘した。
 市長発言について、インターネットの書き込みでは率直な発言を称賛する声と同時に「いっそ首都移転したらどうか」との意見も上がっている。
(共同通信)