佐良浜の魚、存分に 伊良部大橋開通記念で大漁祭り


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試験的に行われた、かつお節工場見学を体験する観光客ら=25日、宮古島市伊良部

 【宮古島】31日の伊良部大橋開通を記念し、伊良部漁業協同組合と宮古島観光協会は2月1日から3日間、佐良浜漁港を主会場に「大漁祭り」を開催する。マグロの解体ショーや佐良浜地域の町歩きなど、漁業のまちの良さを生かした多彩な催しを企画。関係者は「大橋開通を機に、新鮮な魚と漁師文化がある佐良浜の魅力を知ってほしい」と話している。

 初日は午前11時から始まり、「漁師のおかず市」や、ガイドと共に佐良浜の路地を歩いて漁師の家を訪ね暮らしや島の風習を聞くツアー「やーがまくーがま」、かつお節工場見学のほか、漁船からカツオの切り身が投げられる佐良浜伝統の「おおばんまい」がある。
 2、3の両日は「やーがまくーがま」やかつお節工場見学のほか、午前7時から、マグロを1本素揚げしたものなどを使った「漁師の朝メシ」も提供される。
 25日にあった伊良部大橋開通記念ウオーキング大会では、やーがまくーがまなど一部プログラムが試験実施された。奈良県から参加した倉本鳴美さん(63)は「景色はもちろん、島特有の人の温かさなどを感じられた」と好印象だった。
 伊良部漁協の漢那一浩組合長は、大橋開通で伊良部航路が廃止になり「佐良浜が島の表玄関から裏になる懸念もある。佐良浜の特徴である海にちなんだものを活用し、魅力を伝えたい」と意気込んだ。