【号外】邦人人質事件 後藤さん殺害か 「イスラム国」新声明


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 【アンマン共同=長谷川健司】中東の過激派「イスラム国」を名乗るグループの人質になっていたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)=仙台市出身=が殺害されたとみられる新たな映像声明が1月31日夜(日本時間2月1日早朝)、インターネット上で公開された。安倍晋三首相は日本時間1日午前6時40分から官邸で記者団に「後藤健二さんを殺害したとみられる動画が公開された」と述べた上で「痛恨の極みだ。非道、卑劣極まりないテロ行為に強い怒りを覚える」と憤りをあらわにした。【電子新聞で見る】

 日本政府は同7時から官邸で関係閣僚会議を開催。安倍首相はさらなる情報収集に努めるよう指示した。1月24日には千葉市の湯川遥菜さん(42)を殺害したとする画像が公表されており、邦人事件は最悪の展開となる恐れが強まった。
 新たな映像の冒頭には「日本政府へのメッセージ」との文字が映し出された。オレンジ色の服を着た男性が覆面の男にナイフを突き付けられ、最後に首を切られた姿が写っていた。男は今後も日本人を標的にすると警告し「日本にとっての悪夢が始まる」と述べた。
 安倍首相は「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために国際社会と連携していく」と表明。「日本がテロに屈することは決してない」とした上で「中東への食料、医療など人道支援をさらに拡充していく」と述べた。