アホウドリひな誕生ならず、聟島 小笠原諸島、卵割れ


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 国の特別天然記念物アホウドリのつがいが小笠原諸島・聟島で昨年から温めていた卵1個が今年1月、割れているのが見つかっていたことが4日、関係者への取材で分かった。このつがいの雌は2012年から毎年、聟島で秋に産卵しているが、12年と13年は未受精卵だったことが分かっている。今回の卵は、未受精卵かどうか不明。

 山階鳥類研究所(千葉県)によると、1月中旬に状況確認のため聟島に上陸した研究員が割れた卵を見つけた。つがいは巣の近くにいた。尾崎清明副所長は「割れた理由は分からないが、親鳥が抱卵中に誤って卵を踏んだ可能性もある」としている。
(共同通信)