一審の裁判員裁判での死刑判決は重すぎるとして、高裁が無期懲役にした強盗殺人事件2件について、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は4日までにそれぞれの高裁判決を支持する決定をした。裁判員裁判の死刑判決破棄が初めて確定する。
最高裁は3日付の決定で「死刑は被告の生命を奪う究極の刑罰で、慎重に検討し、どうしてもやむを得ないという根拠を具体的に示す必要がある」と指摘。「過去の判例との詳細な比較は無意味だが、不公平にならないよう十分配慮しなくてはいけない」として、プロの裁判官と市民の判断のバランスを取る必要性を強調した。
裁判官3人全員一致の結論。
(共同通信)