益子焼を広めた人間国宝の陶芸家浜田庄司(1894~1978年)が愛用した栃木県益子町の登り窯に7日、約40年ぶりに本格的に火が入った。東日本大震災で一度は全壊したものの修復され、同町の陶芸家らが浜田の生誕120年に当たる昨年から「復活プロジェクト」を企画、準備を進めてきた。
地元の中高生らも含めた約90人から寄せられた作品約8千点を、5日間かけて焼き上げる。
7日、窯に火がつけられると、集まった関係者や観光客から拍手が湧き起こった。香港から観光に来たジェシカ・ウォンさん(45)は「日本の焼き物が好き。いつかこの窯で焼いてみたい」と感慨深げだった。
(共同通信)