外国人による日本語弁論大会 林さん最優秀賞


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日本語弁論大会で最優秀賞を獲得した林暁楠さん(前列中央)、優秀賞の胡・マイケル・コリンさん(同右から2人目)、優良賞の解文君さん(同4人目)と申秀珍さん(同右端)、特別賞のチェトリ・ビピサさん(同左端)と奨励賞受賞者ら=7日、那覇市のパレット市民劇場

 第32回外国人による日本語弁論大会(主催・県国際交流・人材育成財団、共催・県、那覇市、琉球新報社)が7日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。9カ国から12人の学生や社会人が出場し、中国・上海出身の林暁楠(りん・しょうなん)さん(15)=沖縄尚学高校1年=が最優秀賞に選ばれた。

 小学生のときに日本に移り住んだ林さんは、恩師が読み聞かせてくれた絵本に出てきたシロクマの兄弟を日本と中国の関係になぞらえ、発表した。表彰式後、林さんは「時にいがみ合っても、最後は協力できるような関係になってほしい。今は『近くて遠い国』と言われるが誤解や先入観もある。互いに知っていけば近い国になることができる」と話し、受賞を喜んだ。
 2位に当たる優秀賞は胡(フー)・マイケル・コリンさん(アメリカ、琉球大学)、3位に当たる優良賞には解文君(かい・ぶんくん)さん(中国、県立向陽高校外国語指導助手)と申秀珍(シン・スジン)さん(韓国、琉大)、特別賞はチェトリ・ビピサさん(ネパール、異文化間コミュニケーションセンター付属日本語学校)に贈られた。