民族の自己決定権議論 琉球&アイヌシンポ 「本土の無関心」指摘


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(右から)新垣毅琉球新報編集委員、具志堅隆松代表、川村シンリツ・エオリパック・アイヌさん=7日、宜野湾市の沖縄国際大学

 2月7日の「北方領土の日」を考える「琉球&アイヌの自己決定権シンポジウム」(主催・アイヌ民族と連帯するウルマの会)が7日、宜野湾市の沖縄国際大学で開催された。シンポジウムには約30人が参加。登壇した新垣毅琉球新報編集委員は沖縄の自己決定権という考え方について説明。昨年のスコットランド独立住民投票の様子を写真で紹介し「民族というものは、差別や同化志向という強い圧力の中で目覚めていくものだと思う」と述べた。

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は沖縄人やアイヌ人の骨が研究目的で墓から持ち出され、施設に保管されていることについて「沖縄やアイヌだったらしょうがない、いいのではないかという、本土国民の無関心の表れではないか」と指摘した。ほかにフォークシンガーのまよなかしんやさん、旭川アイヌ民族資料館館長の川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんも登壇した。
英文へ→Symposium on right to self-determination for Ainu and Ryukyuan