160億年でずれ1秒 2台の光格子時計、東大


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1秒ずれるのに160億年かかる2台の光格子時計(香取秀俊東京大教授提供)

 時間の「秒」を定義しているセシウム原子時計よりも精度が100倍以上高い「光格子時計」を2台作って作動させたところ、2台のずれが160億年で1秒という超高精度になったと、香取秀俊東京大教授(量子エレクトロニクス)らのチームが発表した。138億年前に宇宙が誕生してから現在まで計り続けたとしても、ずれが1秒より小さいことになる。
 これまでの光格子時計の世界最高記録を約30倍上回る。成果は、9日付の科学誌ネイチャーフォトニクス電子版に発表した。
 2台を光ケーブルでつないで約1カ月間動かして計算したところ、2台が1秒ずれるのに160億年かかるという結果になった。
(共同通信)