ピカソ作品は「贈り物」? 電気技師の裁判始まる


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 【パリ共同】晩年のピカソ(1881~1973年)の家に出入りし、総額約6千万ユーロ(約81億円)の価値があるともいわれる作品271点を不正に入手した「盗難品隠匿」の罪で起訴された電気技師への公判が10日、フランス南東部グラースの裁判所で始まった。同国メディアが伝えた。

 現在70歳代の電気技師は、ピカソが最晩年を過ごした家の電気工事を請け負った。「時々お茶に呼ばれる」間柄で作品は「贈り物」として1972年に譲渡されたと主張している。
 捜査当局は電気技師とともに妻も起訴。有罪となれば最大で禁錮5年などが科される。判決は今週中にも言い渡される。
(共同通信)