無人機の模擬実験を断念 欧州宇宙機関、装置が故障


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 【ワシントン共同】欧州宇宙機関(ESA)は10日、国際宇宙ステーションにドッキング中の無人補給機「ATV」の電源装置の一部が故障したため、2月末に予定していた緩やかな角度での大気圏突入実験を断念すると発表した。

 老朽化が進むステーションを将来落下させて廃棄する場合に備え、部品が燃え残るリスクを米航空宇宙局(NASA)と共同でシミュレーションする計画だった。
 ATVは今回が最後の運用。予定を早めて15日に従来通りの急角度で大気圏に突入し燃え尽きるため、シミュレーションに十分なデータは得られない見通し。
(共同通信)