海兵隊報道部次長が暴言 「在沖基地は23%」「ひき逃げ少佐擁護」


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 辺野古新基地建設に反対する住民らが抗議活動の際に負傷したことについて「ばかばかしい」と発言した在沖米海兵隊報道部次長のケイリブ・イームス大尉が、自身のフェイスブックで沖縄の基地の現状について事実と異なる意見や、在沖米海兵隊が公式に示していない見解を流布していたことが11日分かった。

さらに大尉はジョン・ミッチェル記者に宛てたメールの中で、昨年12月の米海兵隊少佐のひき逃げ事件について「男性のバイクが少佐の車にぶつかってきた」と現場から逃走した少佐を擁護するような発言もしていた。
 自身のフェイスブックで、大尉は沖縄に全国の米軍専用施設の74%が集中していることについて「正確ではない。沖縄には(日本全国の)23%の米軍施設しかない」と日本政府や県などと異なる見解を示した。
 オスプレイの飛行回数(離着陸・通過)が24機態勢に増えた配備2年目に約1・64倍に増えたとする宜野湾市の調査に対し「計算機を壊して自分で計算しろ」と書き込んでいた。
 さらに琉球新報など地元2紙について「偏向しており公平でない。実際は多くの人が海兵隊の駐留を支持している」としている。
 一連の発信に対して、識者からは「広報官として失格だ」などの声が上がった。