新実死刑囚「サリンと明言せず」 オウム裁判、証人尋問


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 元オウム真理教信者高橋克也被告(56)の裁判員裁判で、東京地裁(中里智美裁判長)は18日、地下鉄サリン事件で、元教団幹部新実智光死刑囚(50)の証人尋問を実施した。新実死刑囚は事件前の打ち合わせで、実行グループへの指示は「地下鉄にものをまく」という内容で「サリンという言葉はでなかった」と証言した。

 新実死刑囚は高橋被告と同様に、散布役の送迎を担当した。高橋被告は「まいたのがサリンとは知らなかった」と無罪を主張している。
 尋問で、新実死刑囚は「(指示をした幹部は)盗聴を警戒し、サリンと言わなかったのだろう」と説明。
(共同通信)