巨人・宮国、打ち込まれる　凱旋マウンド飾れず

　今季初の対外試合で先発マウンドを任された巨人の宮国椋丞（糸満高出）は３回で本塁打を含む６安打を浴び、３失点と打ち込まれた。

　地元での凱旋（がいせん）登板で結果を残せず「見ている人に元気な姿を見せられたら良かったんですけど」とうつむいた。それでも「いいボールもあったし、課題も明確に見つかった。自分としてもいい登板になった」と前向きに捉えた。
　昨季の韓国シリーズ覇者・三星ライオンズ打線に打ち込まれた。
　初回、先頭打者にプレーボール直後の初球を狙われ、センター前ヒットを許すと内野ゴロと適時二塁打で２失点を喫した。三回には４番打者にストレートをバックスクリーンまで運ばれ、ソロホームランで３点目を失った。
　今季から習得に取り組むシュートを試すなど、収穫もあったが変化球で空振りを奪えず、１３０キロ台後半の直球を狙われた。
　降板後はブルペンに直行し、反省点を踏まえて投げ込みを行った。
　先発の層が厚い巨人の中でローテーション入りを目指す。チーム内の厳しい戦いが続くが「自分の立場として結果を残さないといけない。結果を一番に考えていきたい」と残り少ないチャンスにかける。（荒井良平）