自然観察コンクール、東江君全国2位 貝の研究9年


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東江孝太君(中央)と母・京子さん(右)、姉のきよのさん=江東区

【東京】第55回自然科学観察コンクール(毎日新聞社など主催)の表彰式が21日、江東区であり、伊是名中学3年の東江孝太君(15)が「肉食貝(アクキガイ科)の生態2」で、中学の部の2位に当たる1等賞を受賞した。母で伊是名小生物クラブボランティア指導者の京子さん(59)は指導奨励賞を受賞した。

 孝太君は小学生から9年間、伊是名の海の貝を研究し、小学6年で小学校の部の1位に当たる文部科学大臣賞を、昨年は継続研究奨励賞を受賞した。ことしの研究では肉食貝のツノテツレイシガイとテツレイシガイが雌雄異体であることを証明し、さらに同貝の環境ホルモンの影響も確認した。
 孝太君は「夏休みの貝の観察は暑くて大変だったが、9年間の集大成で賞が取れてとてもうれしい」と話した。伊是名小で指導し、息子の研究も支援した京子さんは「高校進学で島を出る前に受賞できてよかった。クラブでは子どもたちが島の自然の素晴らしさを知ることができる。今後も子どもたちと感動を共有した指導をしていきたい」と述べた。