辺野古 市民らテントを一部解体 ゲート向かい緑地帯に設置


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ゲート横のテントを一部解体する市民ら=26日午前9時半ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、新基地に抗議する市民らは26日午前9時すぎから、米軍キャンプ・シュワブゲート前に設置していたテントを一部解体した。国道を挟んで反対側にある歩道脇の緑地帯に荷物を移動し、新たに1基のテント設置作業を進めている。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「一部撤去はやぶさかではないが、ゲート前から私たちが去ることはできない。必要最低限の場所で頑張っていこう」と呼び掛けた。
 沖縄総合事務局北部国道事務所は、26日を期限にゲート前のテントを撤去するよう市民らに求めている。同日午前9時50分ごろには、北部国道事務所の職員4人が解体の様子などを確認するため現場を訪れた。山城議長は「機動隊導入などという事態にはしたくないと、所長に伝えてほしい」と職員に伝えた。事務所職員は同日中にも現場を再訪、市民と協議するとみられる。
 国道事務所の大城純一副所長は同日朝、本紙取材に対し「引き続き原状回復を求めたい。(指導の次の段階にある)監督処分(除却命令)の通知については決めていない。現場で状況を確認し、話し合ってからだ」と説明していた。
 同日午前8時、市民ら約40人がゲート前で「弾圧にめげないぞ」「美ら海を守ろう」などと約30分練り歩いて抗議活動した。
【琉球新報電子版】