海保、市民押さえつけ拘束 スパット台船2基目組み立て 辺野古


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海上保安官に押さえつけられる市民=4日午前10時26分、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で、沖縄防衛局は4日午前、米軍キャンプ・シュワブ沖の大浦湾で海底ボーリング作業再開に向けたスパット台船2基目の組み立て作業を始めた。作業が進む中、海上では市民がカヌー7艇、小型船4艇で抗議し、作業海域に接近したカヌー7艇と小型船1艇が海上保安庁に拘束された。市民は海上保安官に後ろ手にされて押さえつけられた。

 一方、シュワブゲート前では3月4日の「三線の日」にちなんで、三線や箏の演奏が披露された。20人の演奏者が「かぎやで風」や「唐船ドーイ」などを演奏し、市民はカチャーシーを踊り、新基地建設阻止に向けた縁起付け「嘉例(カリー)」をつけた。演奏前には演奏者の雨よけのため市民がテントを設置しようとしたが、県警が撤去を求め、解体した。
 海上作業は午前8時すぎに始まり、オレンジ色の大型クレーン船が2基目のスパット台船組み立てのため、船上から支柱4本を台船組み立てのため、船上から支柱4本を台船に移動し、作業員がつなぎ合わせた。【琉球新報道電子版】