防衛局が高江の仮設柵撤去 基地境界に新たな線 


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仮設フェンスを撤去する沖縄防衛局の作業員ら=6日午後、東村高江(田丸正幸さん提供)

 【東】米軍北部訓練場の一部返還に伴うヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設計画で沖縄防衛局は6日、新設されたヘリパッドがある東村高江のN4地区ゲート前の仮設フェンスやコンクリートブロックを撤去した。米軍提供施設の内外を示す境界線を黄色い塗料で引いた。ヘリパッドの本格運用や住民らの座り込み排除に向けた動きとみられ、住民らは「なぜ説明もせず進めるのか」と抗議した。

 撤去作業は午後4時ごろ開始。防衛局職員約30人が南北2カ所のN4ゲートでバリケードを作り、作業員約10人が重機でブロックを撤去、トタンを取り外し境界線を引いた。
 仮設フェンスなどは2010年2月、防衛局がヘリパッドの工事を「円滑」に進め「座り込み住民らとの衝突を避けるため」として、N4とN1前に設置開始。同12月までに完成した。
 防衛局は仮設フェンスの撤去について「ヘリパッド工事の残余資材の撤去」と説明。黄色い線は「境界を明確化するため」とした。