スパット台船、調査地点へ移動 掘削再開に向け防衛局 辺野古沖


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
大浦湾内の調査地点に移動したスパット台船=11日午前11時25分、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を伴う新基地建設で沖縄防衛局は11日午前、海底ボーリング調査に向けて大型スパット台船1基を大浦湾内の調査地点に移動させた。午前11時半現在、掘削作業は確認されていない。今後、浮具(フロート)や油防止膜(オイルフェンス)で周囲を囲み、掘削に向けた作業を始めるとみられる。

 大浦湾では午前10時45分ごろ、作業船1隻がスパット台船1基をえい航し、辺野古崎付近の調査地点まで移動した。
 海上では抗議船とカヌーが臨時制限区域を示す浮具(フロート)を越えたりフロート沿いを行き来したりして抗議を続けている。
 一方、米軍キャンプシュワブゲート前には午前10時現在、約40人が集まり、新基地建設に向けた海底ボーリング調査に抗議の声を上げている。午前9時には東日本大震災の犠牲者を悼み、参加者全員で黙とうを捧げた。【琉球新報電子版】