エボラ判定大幅短縮の新試薬 長崎大と東芝が開発


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 長崎大と東芝(東京)は11日、西アフリカで流行が続くエボラ出血熱に感染したかどうかの判定に要する時間を、現在の約1時間半から4分の1以下に短縮する新たな試薬を共同開発したと発表した。長崎市の大学で記者会見した安田二朗教授(ウイルス学)は「迅速な隔離や治療につながり、感染拡大を防止できる」と強調した。

 安田教授によると、試薬は酵素や化学物質で構成される液体。患者の血液などから抽出したリボ核酸(RNA)をこの液体に入れると、感染者の場合、エボラウイルスの遺伝子に反応が現れるため、感染の有無が判明する。
(共同通信)