城原区焼却炉の移転実現へ 米軍が共同使用承諾


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 【宜野座】宜野座村城原区のごみ焼却炉移転に向けて、米軍が同村福山区の移転予定地に通じる道路の共同使用を承諾したことが12日、分かった。今後日米合同委員会の手続きなどを経て、早くて9月にも関連工事が始まる。老朽化や悪臭などで付近の住民が焼却炉の移転を求めてきた問題が15年を経て解決に向かって動き出した。

 米軍が共同使用を承諾したのは、福山区の移転予定地に通じる米軍提供用地内の村道約700メートル。集落から焼却炉移転予定地までの間に米軍のゲートがあるため、軍用車両と一般車両の往来が激しくなるとして、共同使用の手続きが必要になっていた。村が沖縄防衛局を通じて2014年5月に共同使用を申請、米軍が今月5日に申請を承諾した。
 城原区にある現焼却炉は1986年に稼働し、老朽化が進んでいた。このため2000年に新たな焼却炉の建設計画が浮上した。当初は現焼却炉の敷地内に新設する予定だったが、周辺住民が異臭などの被害を訴え、12年に福山区への移転が決まった。手続きに時間がかかり、城原区が早期移転を求めていた。
 移転予定地の敷地面積は1万1203平方メートル。