中間貯蔵施設用地に搬入へ 福島原発事故の除染廃棄物


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 東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を保管するため福島県内に建設する中間貯蔵施設をめぐり、政府は13日午前、建設予定地近くの大熊町の仮置き場で廃棄物搬出に向けた準備作業を始めた。午後には予定地内の保管場に初めて搬入する。
 中間貯蔵施設は福島復興の鍵を握る巨大プロジェクトで、総工費は約1兆1千億円。県内約8万8千カ所に廃棄物が仮置きされた状態の解消が期待されている。しかし用地取得が難航し施設本体の建設時期も不明で、本格的な稼働の見通しは立っていない。
 望月義夫環境相は閣議後の会見で「搬入開始は福島の再生、復興の大きな一歩」と述べた。
(共同通信)