ヤギ料理おいしく 県農水部が糸満で試食会


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県産ヤギを使った多彩な料理を試食する人々=13日、糸満市のサザンビーチホテル&リゾート沖縄

 【糸満】県農林水産部畜産課は13日、県産ヤギ肉の流通促進を目的に、糸満市のサザンビーチホテル&リゾート沖縄で「2014おきなわヤギ肉試食会」を開催した。

県内の飲食や流通、観光業者約60人が参加し、県産ヤギ肉のハンバーグやタコライスなど、同ホテルが観光客や若年層向けに考案した計18品の多彩なメニューを試食した。
 試食会は、県の「おきなわ山羊飼養・流通消費促進事業」の一環で、交配や飼養管理にこだわった従来よりにおいの少ない「おきなわ山羊」の生産振興を目指し、問題点と課題を探る取り組み。今回で3回目の開催。
 会場には、ヤギ肉のクリームパスタや台湾風薬膳鍋、モロッコ風煮込みなど、和洋中・エスニックのさまざまな創作料理がずらりと並んだ。
 県の池村薫副参事は「ヤギ汁や刺し身など、従来の伝統料理の枠を超えた、観光客や若年層にも喜んで食べてもらえる新たなレシピ作りが必要だ」とあいさつした。
 試食した共栄ミートの上原守代表(54)は「においが抑えられているので、観光客にも抵抗なく食べてもらえると思う」と期待を込めた。
 一方、「沖縄山羊普及発展友の会」の宇禄昌健さん(65)は「においがないので、ヤギ肉の香りが好きという人には物足りないのではないか」と評価。「従来通りにおいがあるヤギと少ないヤギの、両方の生産に力を入れた方がいい」と提案した。