琉球新報社 【ソウル共同】昨年４月、韓国南西部の珍島沖で旅客船セウォル号が沈没した事故で、依然行方不明になっている９人の乗客の家族らが１７日、ソウルの大統領府近くで、海中の船体を引き揚げ肉親の遺体を捜し出すよう政府に求める記者会見を開いた。
事故は４月１６日で発生から１年を迎える。会見で、女子高生の娘＝当時（１６）＝が帰らない母親は「引き揚げ計画も決まらずに１年の節目を迎えられない。国民のみなさんはどうか私たちを助けてほしい」と言って泣き崩れた。
韓国政府は天候悪化を理由に昨年１１月に海中や周辺海域での捜索を打ち切り、船体の引き揚げを検討すると表明した。
（共同通信）
