辺野古 抗議船上で市民と海保がもみ合い 午後1時から県民集会


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フロートを乗り越えた市民抗議船上で、海上保安官と市民がもみ合いになる=21日、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で21日午前、沖縄防衛局の作業船などが出入りする大浦湾の航路の一部に新たにオイルフェンス(油防止膜)が設置されているのが確認された。スパット台船2基は掘削棒を下ろした状態で、ボーリング調査の作業を続ける作業員の姿が見られた。クレーン船での作業は確認されなかった。

 名護市瀬嵩の浜では、同日午後1時から県議会与党5会派と市民団体などでつくる「止めよう新基地建設実行委員会」が主催する、新基地建設阻止を訴える県民集会が開かれる。
 集会を前に大浦湾の海上では、午前10時すぎから新基地建設に反対する市民らが抗議船7隻とカヌー隊17艇で抗議行動を展開した。一部の抗議船はフロートを越えて作業中止を求め、海上保安官ともみ合う場面もあった。また照屋寛徳衆院議員、赤嶺政賢衆院議員、仲里利信衆院議員、参院議員の糸数慶子参院議員も抗議船に乗り込み作業中止を訴えた。
 米軍キャンプ・シュワブゲート前では、沖縄平和運動センターの山城博治議長が1週間ぶりに抗議行動に姿を見せ、市民らに拍手で迎えられた。【琉球新報電子版】