【速報】新基地許さない 調査再開後初の県民集会


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対しようと、県選出・出身野党国会議員や県議会与党5会派などでつくる「止めよう辺野古新基地建設実行委員会」は21日午後1時から、名護市瀬嵩の浜で県民集会を開催した。新基地建設予定地周辺での大規模集会は、政府が海底ボーリング調査に着手した2014年8月、同9月、ことし2月に続き4回目で、瀬嵩の浜では初めて。政府が12日、辺野古沖で海底ボーリング調査を再開して以降、最初の県民集会となる。翁長雄志知事の代理として安慶田光男副知事が出席した。

 瀬嵩の浜には午後0時50分までに約2千人が集まっている。県がボーリング調査の中断を求めているにもかかわらず、海底ボーリング調査を再開させたことに対し、あらためて移設反対の民意を示すことが狙い。参加者は「県民の意向を無視した作業強行は許さない」「海上作業は中止しろ」などと怒りの拳を上げた。
 県民集会に先立ち、大浦湾では午前10時から海上行動が行われた。市民らは抗議船で名護市の汀間漁港を出港。海上でシュプレヒコールを上げた。午後1時からは新基地建設に反対する漁民らが船で抗議のパレードを行う予定。
 日本政府は14年11月の県知事選や衆議院議員選挙などを受け一時中断していた海上作業を、ことし1月15日に再開。浮具(フロート)などのアンカー(重り)としてコンクリート製の「トンブロック」(10~45トン)を海底に設置するなど準備し、今月12日に海底ボーリング調査を再開させた。
 瀬嵩の浜の前には、県民集会を前に「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」が出す貸し切りバスなどが続々と到着した。