県内、子宮頸がんワクチンの後遺症6人


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 2010年度からことし2月までに沖縄県内で子宮頸(けい)がんワクチンを接種した人のうち、22人にけいれんなどの副作用があり、そのうち6人には重い後遺症があることが分かった。23日の県議会文教厚生委員会(呉屋宏委員長)で、県健康長寿課の糸数公課長が新田宜明氏(社民護憲)に答弁した。

 同課によると、重い後遺症がある6人は10~12年度に接種した当時13~15歳の中学生ら。腕のまひや歩行障害、全身の痛みなどの症状がある。後遺症のため通学が困難になった事例もあるという。
 国から県に副作用報告がされるようになった13年度以降の報告者数は11人。12年度以前に医療機関に副作用を報告していた人を把握するため、ことし2月に県が市町村に実施した調査で新たに11人が判明した。
 県は医師会と協力し、副作用判断に関する研修会をことし夏にも開くほか、市町村を通じて県民への周知を図る方針だ。