国、辺野古の作業継続 抗議の市民2人転倒、病院に搬送


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現場海域では大型クレーン船に取り付けられた掘削機でも複数の作業員が確認され、9日ぶりに長島北側3地点で海底ボーリング調査が行われている=25日午前、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で25日午前、長島北側の大型クレーン船に取り付けられた掘削機に複数の作業員が確認された。掘削機は16日に一部が切り離され、海面から突き出た状態になっていたが、25日午前9時までに再び一体化された。スパット台船2基でも作業している様子が確認でき、長島北方3カ所で海底ボーリング調査を行っているとみられる。3カ所での調査は9日ぶり。

 海上では午前9時半からカヌー隊約10艇がフロート周辺に繰り出し、ボーリング作業の続行に抗議している。
 市民らが座り込みを続ける名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、午前6時50分すぎ、海上保安庁の職員が乗った車両を阻止しようとした市民らが県警機動隊のスクラムに押される形で、市民2人が転倒し、頭を打つなどして救急車で病院に搬送された。
 市民ら約60人は午前9時30分すぎから再びゲート前に結集し「過剰警備をやめろ」とシュプレヒコールを挙げ、座り込んだ。【琉球新報電子版】