女性の骨から世界最古の乳がん 古代エジプト発掘調査


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 【カイロ共同】エジプト考古省は24日、南部アスワンにある古王国時代の墓から発掘された成人女性の骨をスペインの大学チームが調査した結果、乳がんを患っていた痕跡が見つかったと発表した。考古省は「世界最古の乳がん」が確認されたとしている。

 発表によると、骨は約4400~4200年前の第6王朝の墓から見つかった。乳がんが骨に転移した場合の典型的な症状が確認できたという。
 地位の高い女性だったとみられるが、名前などは分かっていない。女性は働くことができず、死亡するまで長期間にわたって治療を受けていたとみられるという。
(共同通信)