昨年衆院選は違憲、福岡高裁 選挙無効は認めず


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 昨年の衆院選は選挙区ごとの「1票の格差」が最大2・13倍あり、憲法違反として、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分各県の有権者25人が選挙のやり直し(無効)を求めた訴訟の判決で、福岡高裁(高野裕裁判長)は25日、選挙は違憲だったと判断した。選挙無効請求は退けた。

 二つの弁護士グループが全国14高裁・高裁支部に起こした17件の訴訟の一つ。これまで東京高裁は「合憲」、名古屋高裁などは「違憲状態」と判断していた。最高裁が年内にも統一判断を示す見通し。今後も厳しい判決が続けば、進行中の選挙制度改革の議論にも影響を与えそうだ。
(共同通信)